introduction

バドミントン版の『少林サッカー』登場!

日本でも興行収入30億円を超える空前の大ヒットとなった『少林サッカー』(01)。監督・主演を務めたチャウ・シンチーがカンフーとサッカーを組み合わせるという奇想天外なアイデアを具現化し、香港映画の存在を世界に知らしめた。そこから14年。ついに今年、バドミントンを題材にした新たなスポーツコメディが登場!監督は奇しくも、前作『西遊記~はじまりのはじまり~』でチャウ・シンチーと共同監督&脚本を務めたデレク・クォック。ビジュアル・エフェクトの第一人者ヘンリー・ウォンとのコンビで熱血バドミントン・コメディが完成した。
マイナースポーツと思われがちだが、アジアはもちろん日本でもバドミントン人口は多く、サッカーや野球よりも多い940万人もの愛好家がいる超人気スポーツなのだ。どんなに負けていてもきっと逆転できる。負け犬よ、打て、全力で!!

main

『マッドマックス』を押さえて大ヒット!

本作は3月の大阪アジアン映画祭でプレミア上映され連日満席となる盛況ぶりで会場を沸かせた。5月には香港で公開されると並み入る大作を抑えて、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に次ぐ初登場2位を記録。世界中で大ヒットを記録中の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を上回る成績を収めたこともニュースとなり、続編の企画すら上がっているという。ハリウッド大作に押されがちな昨今の香港映画マーケットの中で大健闘を見せた。

熱血スポーツ映画を生み出した新時代のクリエイター

香港ニューウェイブ第一世代のジョン・ウー、アン・ホイ、第二世代のウォン・カーウァイらにつづく第三世代の旗手として注目される若手監督のデレク・クォック。監督デビュー作『野。良犬』(07)(第3回アジア海洋映画祭イン幕張グランプリ受賞、第27回香港電影金像奨新人監督賞ノミネート)の頃から、彼は好んで社会や組織の片隅に追いやられた敗者、人生のどこかでつまずいた失敗者を取り上げつづけてきた。本作でも、それぞれ人生に挫折し、社会のなかで居場所や目標を見出せないでいた主人公たちが、バドミントンというスポーツを通じて互いに手を結び合い、再び生きる喜びと居場所を見出していく姿を、何よりも主題として描き出そうとしている。これは「努力を続けるすべての失敗者に捧ぐ」映画だ。

mainmain